口から食物をうまく飲み込めない、食べられない状態を嚥下障害といいます。また食べたものが誤って呼吸の通り道である気管を通って肺に入る現象を誤嚥といいます。高齢になると嚥下障害や誤嚥をきたす危険度が増してきます。
当院では嚥下内視鏡検査を行い嚥下機能評価を行っております。嚥下内視鏡検査は安全な食用着色水を実際に飲み込んでいただき、その過程を内視鏡で観察録画し嚥下機能の評価を致します。検査後に患者様に録画画像をお見せし、咽頭クリアランススコアという評価法で結果をお伝えします。そのうえで口から食べられる(経口摂取可能)か、食物にとろみをつけたりする加工が必要か、もしくは口からは食べることは安全面から困難(経口摂取は困難)かをご説明致します。
当院では嚥下リハビリテーションは行っておりませんが、嚥下機能を高める訓練法(嚥下トレーニング)のご説明を行っております。大切なことは誤嚥を防いで安全な食べ方を身につけていくことです。また嚥下障害があるとお水を飲まなくなり脱水になる危険がありますので夏場はスポーツドリンクなどにとろみ剤を入れ水分補給を行って下さい。